Lyrics
雪
悴む指の先に
触れて溶けた 君の幻
街の灯り 揺蕩う
息は白く
夜の色を変えてゆく
止めどなく降りつづく牡丹雪
昨日へと向かう道を
探してみるけれど
足跡は すでに掻き消されて
霞みゆく 貴方といた
暖かい 記憶のばしょ
いまでも君の声を、
心を、温もりを求め続けているのに
君はどんなカオをして
笑っていたっけ うまく思い出せない
二人、その季節は
終幕(おわり) 迎えたけど
物語 未だ続いてゆく
鮮やかに街は彩られて
何もなかった かのように
空は、冬をうたう
立ち竦む 僕の前に 広がる
白いだけのキャンバスに
未来が、降っては つもる